第52代 理事長 大島千宗

はじめに

私は2021年に黒磯那須青年会議所に入会しました。入会の動機は、仕事でつながりのある先輩に強くに誘われたことでした。2023年には委員長という大役を任され、社業とJC活動の両立で一層忙しくなりました。その中で、何のために、誰のために頑張っているのかを見失いそうになることもありました。そんな時、同期の委員長をしていた先輩が頑張っている姿を見て、「なぜそんなに頑張るのですか?」と尋ねたところ、「お前らを入れた意地だよ。それに、俺を誘ってくれた人に悪いじゃん。」と答えてくれました。その答えには、私たち後輩への想いと、自分を誘ってくれた人への感謝が込められていることを知り、胸が熱くなったのを今でも覚えています。それから私も誰かの胸を熱くさせる人になりたいと思い、社業、家庭は勿論の事、青年会議所や地域の事を考える様になりました。我々は良くも悪くも単年度制です。大きく舵取りができるわけではなく、多くのことを成し遂げることも難しいです。しかし、重要なのは感じ、考え、行動し、続けることです。私は、「まちづくり」が先か、「ひとづくり」が先かを考えましたが、どちらが先でも正解だと思います。どちらも継続することが一番大切だと思います。継続の先には成長と変化があります。「まち」も成長し、「ひと」も成長します。そして共に変化していくものです。だからこそ、我々がやるべきことは、課題を知り、学び、伝え、継承し、成長して、地域の人々にお返しすることが青年会議所の役割だと考えます。
 そこで我々は、時代をリードする人材を育成し、地域社会に貢献することが大切だと考えます。近年、当会議所にも新入会員が増え、新しいアイデアや使えるITツールも多くあり、成長と変化がもたらされています。しかし、組織運営についてや青年会議所としての地域との関わり方などを知らないメンバーがいるのが現状の課題です。さらに、今後は入会対象者そのものが減少していくことから、状況はさらに厳しくなる一方であると予測されます。これからは、人数が減少したとしても組織の価値を維持する必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー課題を知るー

まちづくりだけをしたいなら他の団体に行き、ビジネス研修だけを受けたいなら他のセミナーに参加し、ボランティアだけをしたいなら奉仕団体に入るべきだと私は思います。なぜなら、青年会議所は「〇〇だけ」をやる団体ではないからです。戦後、日本の再建を願い、熱い若者たちが旗振り役となってから73年が経ちました。そこから繋がってきた想いや、成長し受け継がれてきた教育を、我々現役メンバーが改めて学び直すことが必要です。幾万もの先輩たちが学び、成長し、構築してきたものの本質を理解し、それを次世代に伝えていくことが大切です。青年会議所には国際、日本、関東地区、ブロック協議会、各地会員会議所など、それぞれの役割を持つ組織が細分化されています。我々はその機能を知り、理解し、自社のビジネスや日常生活に活かしていくことを目指します。

ー積極的に学ぶー

我々がこのJCで学べる機会を手に入れられるのは、先輩方から受け継がれてきた教えがあってこそです。主にリーダー育成を中心に組み込まれてきた教育は、現代を生きる我々にとっても必要不可欠な学びです。そして、人に教えるということは、教える立場にある者がその内容をよく理解している必要があります。私自身も国、県、市の政策や方針をよく理解しているわけではありません。だからこそ自身で学び、皆で活用する事が求められています。

ー経験を伝えるー

我々の課題の一つには、一般の方のJCへの認知度の低さが挙げられます。情報が溢れる社会の中で、我々の活動や事業を理解していただくためにも、広報は非常に重要な活動であると考えます。広報活動の一つとしてJC活動報告をSNSツールを利用して発信します。これにより、地域社会とのつながりを強化し、私たちの活動を広く認知してもらうことを目指します。また、広報活動がなぜ必要なのかを理解するための学びを通じて、全メンバーが広報の重要性を共有できるようにします。

ー知識を継承するー

我々の地域が持続的に成長し、地域社会に対する影響力を高めるために、会員拡大は極めて重要なテーマです。まず、全メンバーがなぜ会員拡大が必要なのかを理解することが不可欠です。そこで、会員拡大の意義を理解するための勉強が必要です。我々は、拡大することで得られるメリットや、組織の多様性と活力が向上する点について詳しく理解しなければなりません。また、各メンバーが拡大活動にどのように貢献できるかを具体的に考える機会とします。例えば、新しい視点やアイデアを取り入れることで、組織全体の創造性が向上することを目指します。

ー新たな発見で成長するー

人は一人でも生きていけますが、社会は一人では成り立ちません。人は他者と関係を持つことで新たな発見をし、悩み、喜び、成長するものだと考えます。そこで、外部との交流事業を通じて、これまでの経験と知識を共有し、現役メンバーの成長に役立てます。特に、外部との定期的な懇親会や交流会を開催することにより、皆様の経験談や成功事例を学ぶ機会を設けます。また、ブロックや他LOMとの交流も積極的に行うことにより広いネットワークを築いていきます。これにより、地域を超えた連携や協力が可能となり、我々の活動の幅が広がります。

ー地域に還元するー

JC活動の大半はインプットすることです。しかし、その中でも対外向けの事業を構築することは、地域の皆様に我々が学んできたことを大いにアウトプットする場面です。まちを永続的に活性化させるのは何か、それは「ひと」です。人が人を作り、人がまちをつくると考えます。地域への貢献として、地域の子供たちや大人たちを巻き込んだ研修事業を実施することで、地域全体の郷土愛を高め、より良い未来を築く基盤を作ります。特に、子供たちには環境教育やリーダー育成研修が求められ、大人たちには地域経済の活性化や子供との向き合い方に関する事業が求められています。これらの取り組みを通じて、地域全体の生活環境を向上させることを目指します。

ー裏方の大切さー

社会生活を営む上で、事務的な作業は避けて通ることができません。当会議所においても、事務局の役割は非常に重要です。裏方としての事務局は、私たちの活動を支える礎であり、その基本的役割は多岐にわたります。例えば、会議の準備、資料の作成、会計管理、連絡調整など、多くの事務作業を担当します。組織運営の基礎を学び、当会議所や自己事業の発展に繋げることを目指します。

ー最後にー

新型コロナウイルスの出現により、社会のあり方は大きく変化しました。リモートワークが普及し、多くの企業や組織でオンラインでの業務が当たり前になりました。私の会社でも取引先との打ち合わせや資格の講習などでも使う事が多くなりました。この変化に伴い、AIの活用が加速し、様々な分野でAIを用いることが一般的になりつつあります。AIは業務の効率化や生産性の向上に大きく貢献し、社会のデジタルトランスフォーメーションを後押ししています。
そこで、青年会議所もAIを活用し、オンラインでの活動を積極的に取り入れることが求められています。時代に合わせて組織の価値や習慣をアップデートしていくことで、これからも唯一無二な組織として存在し続けることができます。青年会議所に求められる運動を広げ、人の意識と行動に変化をもたらすことで共感を得て、賛同者が組織に加入するという理想的なモデルを目指します。そして、社会ニーズの変化に合わせて組織を変革し、あらゆる団体と協働し、地域への発信、持続的な運動を確保することで地域社会をリードすることが求められています。ここに、本年度の活動方針を改めて表明いたします。黒磯那須青年会議所が一層の発展を遂げるよう尽力するとともに、関係諸団体の皆様のご支援に感謝申し上げます。皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈りしつつ、理事長所信といたします。