第51代理事長 笹森 貴仁

はじめに

昨年度、長きにわたり継承されてきた我々(一社)黒磯那須青年会議所は創立 50 周年という節目の年を迎えました。その間、培ってきた歴史や想いは先輩たちによってふるいにかけられ、良いものは残り、余地があるものは変革されてきたと信じております。だからこそ我々も次世代へ繋ぐために継続すべきもの、変化させるべきものを考えていかなければなりません。情報が一日単位で変化していく時代だからこそ、常識を疑い、新しいことに目を向けていく必要があります。

しかし、「明るい豊かな社会の実現」とは設立当初掲げたスローガンであり、今も昔も変わらぬ想いが長きにわたり黒磯那須の JAYCEE に深く刻み込まれていることでしょう。この想いは、これまでも、そしてこれからも我々の活動の支えとなり指針となり、全ては「明るい豊かな社会の実現」に帰すると思うのです。
そして、我々は日々まちのことを考え、議論している「まちづくりのプロ集団」であるといえます。プロ意識を持ちましょう。誰よりもまちのことを考え、行動する団体 JCI 黒磯那須を目指します!

JC のことが好きな人の数だけ会員拡大は成功する!40 名 LOM の達成と、未来を担う 20 代会員の増加。

私は入会当初、会員拡大活動はあまり得意ではありませんでした。その理由は、まだ経験も浅く、JC のことをあまり知らなかったからです。しかし、今は自信をもって JC の良さ、好きなところを語ることが出来ます。その想いは、今後の LOM を担う候補者に「熱意」として必ず伝わるものだと信じております。そして、JC のことを語れる人、JC のことが好きな人の数だけ会員拡大は成功すると考えます。JC をもっと知りましょう、好きになりましょう。その取り掛かりとして JC 説明会や会員拡大会議を設け、より JC のことを知っていただく機会、メンバーの会員拡大に対する意識向上、情報共有をはかります。

また、JCI 黒磯那須は旗手人数 44 名であった 2006 年度以来、40 名を下回っています。「数はチカラ」です。数が増えることで、より組織のチカラは増し、組織の魅力やブランディング、できることの選択肢の増加など、我々にとって様々な益をもたらすでしょう。その為にも、40 名という大台を目指し、全員運動で会員拡大を遂行していきます。

また、20 代の若き青年経済人に積極的な声掛けをしていきます。若さは LOM の宝です。JC は 40 歳で卒業となります。できるだけ長く JC に所属し、たくさんの経験を積み、これからの LOM の未来を引っ張っていける人材が必要です。また、若い青年経済人が入会しやすいような仕組みつくりを考えていきます。

JC を自身のビジネスに最大限利用する

(委員会名:ビジネスマーケティング戦略研究委員会)
青年会議所活動は、仕事あってこその活動であると考えます。そして、決して青年会議所活動が火種となり、自身の会社が倒産、あるいは社員への過度な負担、リストラなどがあってはならないと強く思います。お金を稼ぎましょう。もっとお金に貪欲になりましょう。そして社員も家族も我々自身もみんなで豊かになりましょう。

近年、若手起業家の増加や起業したい若者が増えています。これらは、オンラインシステム・サービスの爆速的な成長や仕事の多様化が進み、あらゆることで人に価値を与え、対価としてお金を稼ぐことが可能となってきているからともいえます。そうした起業家や起業したい若者を支援していきます。また、我々も自身の仕事やビジネスに活かして頂きます。

多種多様な業種が所属している我々だからこそ、その機会やチャンス、環境を活かして JCを最大限利用しましょう。

「個性」を伸ばし、誰もがいきいきとしたまちへ

(委員会名:地域みらい共創委員会)
当たり前のことですが、誰一人として同じ人間はいません。そして完璧な人間などいません。皆さんの会社の社員、あるいは所属するコミュニティのメンバー、学生時代のクラスメイトでもいいです。少し想像してみてください。人それぞれ、できることできないこと、得意なこと不得意なこと、長所と短所があることに気づくはずです。

国柄もありますが、日本はこれまでの傾向として、短所をい「普通の人間になりなさい」と教育されてきました。個性をつぶし、夢ややりたいことを否定され続ける子どもや大人。
みんな違って当たり前なのに人と違うことを恥じらう日本人。

今一度胸に手を当てて問いかけてみください。「やりたいことを我慢し、安定した無難な人生」と、「時には失敗し、それでも自分のやりたいことに全力で挑む人生」。私は後者を選びます。

「個性」を見つけましょう、見つけ合いましょう。「個性」を伸ばしましょう、伸ばし合いましょう。自分の好きなことや得意なこと、それこそがその人の個性であり「才能」なのです。そんな「才能」の可能性をもった人があふれかえれば、いきいきとしたまちになるのも時間の問題であります。

より外交的な JCI 黒磯那須へ

(委員会名:対外交流特設委員会)
JCI 黒磯那須は、黒磯・那須地域を活動エリアとし、地域のお祭や学校への出前授業などの外部事業へ参画をしています。新型コロナウイルスも 5 類移行となり、これまで制限されていた活動が再び活気を取り戻しつつあります。

そして、多くの来場者、県外各地からの参加が見込まれる那須野ふるさと花火大会、巻狩まつり、九尾まつりなど歴史と伝統ある地域の行事に積極的に参画し、我々の活動やまちのことを積極的に PR していきます。
また、栃木ブロック事業への参画や他 LOM、他団体との積極的な交流をはかっていきます。外部との交流は我々の活動にとって様々な益をもたらします。例えば事業構築法や LOM の宣伝、ブランディング、魅力度向上など様々な情報収集ができます。
内向的な LOM から外交的な LOM へと変化していきましょう。

結びに

私は、人に何かをお願いする事がとても苦手です。それなのにひとりでは何にもできない人間です。だから力を貸してください。そして 2024 年度、理事長として私は勇気を振り絞って、人にお願いできる人間になります。

私は、全正会員誰ひとり欠けても成功はないと思っています。なぜなら、全正会員に JCのことを好きになってもらうことが私にとっての成功だからです。
私の長所は人の顔と名前を覚えることです。一度会って話をしたら忘れることはありません。人が好きなのです。だから人を見る目があります。一人一人に役割があります。あなたにやってほしいこと、あなたにしかできないことがあります。全員で運動を起こしましょう!もし、JC に対して後ろ向きなメンバーがいたらサシで飲みに行きましょう!JC の素晴らしさを伝える自信があります。
2024 年度(一社)黒磯那須青年会議所は、全正会員総動員で我々の使命「明るい豊かな社会」の実現のための一歩を踏み出します!
最後に、(一社)黒磯那須青年会議所の先輩方、そして関係するすべての皆様のおかげで我々が活動出来ているということに改めて深く感謝を申し上げるとともに、今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますことをお願い申し上げ、理事長所信とさせていただきます。